EP-M570T EW-M770T　エコタンク　プリンター

 エプソン（EPSON)のエコタンク搭載プリンター

EW-M770TとEP-M570T

 どちらも同じ大容量インクボトルを搭載した

エコタンクプリンターですが、

この両者いったい何が違うのでしょうか?

業界人「M」がエプソンの新機種EW-M770T

とEP-M570Tの違いを

徹底比較しちゃいます！

　エプソンエコタンク新モデルのEW-M770Tは、EP-M570Tの上位モデル的な位置づけになっています。
まずは両プリンターの違いを基本スペックから見ていきます。

EW-M770T とEP-M570T 基本スペック比較

エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770Tと　EP-M570T比較　違いその①

 EW-M770TEP-M570Tではインクセットの内容が変わりました。
従来モデルのEP-M570Tでは、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色構成で全て写真印刷と相性がよい染料ブラックでした。

　新モデルのEW-M770Tでは4色染料に加え、文字印刷に強い顔料ブラックを採用しています。
キヤノンやブラザーのインク構成に見られる所謂「ハイブリッドインク」というもので文字にも写真にも強い、というものです。

　従来のエコタンクモデルEP-M570Tでは「とにかく安く印刷」ということを前面にだしている商品説明ページでしたが、今回のEW-M770Tでは写真も綺麗に印刷できるということを前面に出しています。

↑EW-M770TのWebサイトより↑

　ただし写真印刷を前面に出してはいますが、どちらかと言えばプリンター本体の写真補正機能であったりソフトの写真機能であったりで、インクそのものが綺麗に印刷できるとはうたっていません。そもそもインクは空気に触れることを良しとしないため、エコタンクの補充モデルだとどうしてもカラリオシリーズのような本当に綺麗な写真印刷は期待できないものだと思われます。

エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770Tと　EP-M570T比較　違いその②

　従来モデルのEP-M570Tのインクが側面についていたのに対し、 新エコタンクEW-M770Tではインク充填場所が前面になりました。
フロントオペレーションが可能となり、限られたスペースでもインク充填などもしやすくなりました。

エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770Tと　EP-M570T比較　違いその③

従来モデルのEP-M570Tでは背面MPトレイであったのに対し、EW-M770Tでは前面2段カセットを採用しています。
前面上段にはハガキやL判写真用用紙、下段にはA4用紙などをセットすることができます。
　カセットのメリットとしては、用紙が埃をかぶらないこと、収納スペースを取らないこと、ということがあげられますが、業界人「M」個人的には用紙カセットへの評価は低いです。
　用紙カセットの場合、用紙がプリンター内部で曲がって排紙されるので、厚紙などの印刷には不向きです。
コピー用紙などのみを印刷する方には特に問題ありませんが、様々な種類の用紙を印刷するのであれば、ストレート排紙ができる背面トレイを持つEP-M570Tの方がおすすめです。

エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770Tと　EP-M570T比較　違いその④

　新エコタンクEW-M770Tでは、メンテナンスボックスが搭載されました。EP-M570Tにはないスペックです。
メンテナンスボックスとは、印刷時に用紙からはみ出した本来捨てるべきインク（廃インク）が、通常はプリンター本体内部に蓄積されていって寿命を知事めて行くのですが、メンテナンスボックスの中に廃インクを蓄積することでプリンターを長く使えるというものです。
　地味なアイテムですがプリンターヘビーユーザーにはうれしい機能で、EW-M770Tに搭載されたことはうれしいスペック改善ですね。

エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770Tと　EP-M570T比較　違いその⑤

　新エコタンクのEW-M770Tでは、同梱インクのセット数が減りました。ケチですね。
従来モデルのEP-M570Tでは、同梱インクが2セットあって、「購入していきなり14,000枚印刷できる」というコピーを打ち出していたのに、
今回の新プリンターEW-M770Tでは同梱インクで5,000枚しか刷れません。
エコタンク、たっぷり印刷できるとうたっておきながらここら辺をケチるところがせこいです。

　ちなみに両エコタンクプリンターのインクラインナップは次の通りです。

EW-M770Tと　EP-M570Tのインクボトルラインアップ

結論！エプソンエコタンク搭載プリンター EW-M770TとEP-M570T比較　おすすめは？

 上記のように新エコタンクEW-M770Tと従来モデルエコタンクのEP-M570Tでは様々な違いがあることがわかりました。
同じエコタンクですが、業界人「M」がおすすめするのはEP-M570Tです。

　その理由は背面トレイがあるということ、本体代金が安いということ、エコタンクのコンセプト通り同梱インクでもたっぷり1年分印刷できるということ、ランニングコストが安いということ、といったものです。

　EW-M770Tは従来モデルのEP-M570Tよりも本体代金が高いわりにランニングコストも高く、おまけにケチって同梱インクを1セット少ないです。
写真印刷を押しているようですが、エコタンクの構造では写真印刷に期待できず、写真を綺麗に印刷したいならカラリオシリーズか、店頭の写真屋さんで印刷すればいいと思います。そもそも何を狙ってこのEW-M770Tを世に出したのか、いまいちエプソンの意図が分かりません。

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 一方で、EW-M770Tは、顔料インクで文字印刷に強く、有線LAN対応でオフィスなどの用途でも便利です。両面印刷も職場では当たり前の機能として必要ですよね。EW-M770Tは職場や家庭での仕事にとっても便利ですので、ビジネスでよくプリンターを使いたい方にはおすすめのプリンターです。

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