エプソン EPSON EP-879 EP-808

 エプソン（EPSON)の人気プリンターシリーズ、

カラリオ（Colorio)の2016年-2017年モデル、

EP-879と前機種のEP-880は

一体何が変わったのでしょうか？

違いが気になりますよね？

業界人「M」が、

EP-879とEP-880を徹底比較しながら

違いと魅力についてお話します。

 前機種まで、EP-801、EP-802、…と全て「EP-80X」という品番でシリーズが続いてきましたが
今回は多くの方の予想していた品番EP-809ではなく、EP-879となりました。これはEP-80Xシリーズの上位後継という意図が含まれているようです。

 ではそのEP-880の上位後継モデルであるEP-879ですが、前機種EP-880と比べて何が変わったのでしょうか？スペックの違いを比較しながら見ていきましょう。

EP-879とEP-880　基本スペック比較

EP-879とEP-880の違い　ポイントは？

 EP-879とEP-880の基本スペックの違いについて上の表でまとめてみました。それでは両プリンターの違いについて1つ1つポイントを見てみます。

EP-879とEP-880比較　大幅なダウンサイズに成功！

 エプソン（EPSON)カラリオプリンターEP-879と前機種EP-880を比べてまず一番目につくのが、大幅なサイズ縮小です。同年度にキャノンから販売されたプリンターTS9030も前機種に比べてサイズダウンをしましたが、更にエプソンのEP-879がサイズ縮小化で引き離す形となりました。EP-879とEP-880の体積比を比較すれば、実に10％のダウンサイジングに成功しています。

EP-879：349×340×142㎜＝0.0168立方メートル
EP-880：390×341×141㎜＝0.0188立方メートル

 EP-879が小型化に成功した秘密は、インクの配置方向です。
 従来のプリンターでは6色のインクを横に並べていたのに対し、EP-879では印刷品質はそのままにインクの配列を縦に変更することでプリンターのコンパクト化に成功しています。

EP-879とEP-880比較　使用インクが変わった！

  前機種EP-880で使用されていたIC80番シリーズのインクは踏襲されず、EP-879ではクマノミシリーズのインクが採用されました。色の再現領域が改善された、ということでしたが実際に印刷されたものを比較してみると、個人的な見解ですがあまり違いは感じられませんでした。

 プリンターメーカーがインクの品番を頻繁に変更する一つの理由には、互換インクやリサイクルインクの開発を遅らせ、市場を純正インクで占めようとする意図が働いている部分もあるかと思います。消費者目線で考えると、今まで使っていて手元にまだ残っているインクを、新しいプリンターに買い替えたときに使えないというのは、あまり喜ばしいものではありません。

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EP-879とEP-880比較　メンテナンスボックスが搭載！

 エプソン（EPSON)カラリオプリンターEP-879では新たにメンテナンスボックスが搭載されるようになりました。

 メンテナンスボックスとは廃インクタンクとも言われヘッドクリーニング時や印刷時にプリンター内部で余分なインクを溜めておくための箱です。このメンテナンスボックスがないとプリンター内部に廃インクが貯まり印刷する際の用紙の汚れの原因などにつながります。廃インクが貯まったメンテナンスボックスを新しく交換することで、プリンターを綺麗な状態で長持ちさせることが可能になります。

 メンテナンスボックスは今までのカラリオシリーズには搭載されておらず、当然前機種EP-880にもありませんでした。メンテナンスボックスは通常エプソンのビジネスインクジェットプリンターシリーズによく搭載されていますが、今回EP-879でも採用されたのはユーザーにうれしい仕様変更です。

結論　EP-879はEP-880と比べて買いか？

 エプソン（EPSON)カラリオプリンターEP-879は前機種EP-880と比べて”買い”なのでしょうか？
今回の大幅な変更はプリンター本体サイズのコンパクト化で、画質や基本スペックには大きな違いは見当たりませんでした。一方でプリンター本価格を見ると、EP-879販売開始当初は、EP-880の2倍近くになっていて非常に高いです。
 さらにプリンター本体価格だけではなく、インクカートリッジの価格も前機種EP-880のインクIC80シリーズは市場に出て久しいですので価格競争に晒されて比較的安くなっています。また、IC80シリーズには既に激安で購入できる互換インクやリサイクルインクが出回っていますので、EP-880ならランニングコストを劇的に低く抑えることが可能です。（詳しくはEP-880のインクを半額で購入する方法へ）

 プリンター購入時のポイントで優先順位をどこにするか、ですがもし写真印刷が綺麗なものを購入したいという方であれば、前機種EP-880でも十分に綺麗な印刷ができますし、基本スペックも充実していますから前機種EP-880を購入されたらいいと思います。前機種EP-880は年末にかけて店頭から在庫がどんどんなくなっていきますので、購入するのなら早い段階で購入されるのをお勧めします。

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 ただしEP-879のサイズコンパクト化については購入検討の価値があると思います。日本は狭い国です。ご家庭でも限られたスペースにプリンターを設置しなければならないかもしれません。そんな中で、キャノンやブラザーのプリンターと比較しても圧倒的にコンパクトなEP-879は、サイズが小さいというだけでも魅力的なプリンターです。さらにメンテナンスボックス搭載になりましたので、通常の家庭用プリンターの中でも長く使用できる機種だと言っていいでしょう。
 プリンターのコンパクトさとプリンターの耐久性に重点を置かれる方は、EP-879は”買い”です。

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